【新唐人2014年1月3日付ニュース】中国では最近、新生児がB型肝炎ワクチンを接種後死亡した事件が相次いでいます。ここ2ヶ月ですでに8人の嬰児がワクチンの接種後、異常反応を起こして死亡しました。しかし、衛生当局は12月23日になってようやく、問題のワクチンの使用禁止を通達しました。悲劇が発生してから渋々動き、また真実を公表しない当局に対し、被害者家族は、裏に知られざる何かが隠されているのではないかと疑います。
ここ2ヶ月、湖南、四川、広東の3省で嬰児がB型肝炎ワクチンの接種後に死亡する事件が相次ぎ、ワクチンの安全性に対する不安が指摘されています。
広東省疾病予防抑制センターは、12月17日、深セン市の新生児がB型肝炎ワクチンを接種してから、68分後に死亡したことを伝えました。11月以来、広東省では類似事件が4件発生し、湖南、四川などでも死亡例が伝えられています。
12月21日、四川省眉山市(びざんし)に住む高兵さんの息子が「眉山市中鉄病院」で生まれました。しかし、翌日B型肝炎ワクチンを接種したところ、10数時間後に死亡しました。高さんと家族は子供の死がワクチン接種に関係しているのではないかと疑っています。
情報によると、これらの問題ワクチンは「深セン康泰生物製品股份有限公司」の製品で、同社のB型肝炎ワクチンは市場の50%以上を占めています。しかし、緊急事態に対する応急措置は相当遅れているようです。
12月23日午後、深セン市薬品監督管理局は、「深セン康泰生物製品股份有限公司」の遺伝子組み換えワクチンの全在庫製品の販売と出荷を一時停止すると通達。しかし、販売済みの186ロッド、3589万1194本の有効期限内のワクチンの処理については言及しませんでした。
民間の公益団体「食品薬品安全宣導連盟」のメンバー・姫来松弁護士は、中国でこの種の問題が発生しても、驚かないと述べます。
河南省弁護士 姫来松さん
「この事件から、数年前の三鹿粉ミルク事件を思い出します。いずれも監督管理不足で、食品安全と薬品安全のシステムが機能していない。これが根本的原因です」
子供がワクチン被害を受けた山西省の易文龍さんは、衛生省の取締りが不十分なため、ワクチン品質問題が後を絶たないと話します。
山西省ワクチン被害者家族 易文龍さん
「私達は普通の庶民なので、被害者の数を調査する能力もありません。しかし私の村だけでも数百例あります。この問題は単なる偽ワクチン製造の問題ではなく、メーカーの賠償問題、官商結託問題に関わります。衛生部門は少数の被害者家族のために、多数のワクチン接種に影響を与えることはできないと言っています。ワクチンによるパニックを恐れているのです」
規定に従えば、ワクチン製品は市場で販売される前に「中国食品薬品検定研究院」の検査を通り、生物製品に発行する合格証を得る必要があります。メディアの報道によると、深セン康泰生物製品公司の問題の遺伝子組み換えB型肝炎ワクチンには合格証が発行されていました。それにもかかわらず、今回、問題が発生したのです。
康泰生物製品公司の事件は今回が初めてではありません。2010年、広東省掲陽市(けいようし)惠来県で生徒46人が康泰生物製品公司のB型肝炎ワクチンを接種後、めまい、吐き気、全身の虚脱感などの症状を訴え、入院治療を受けました。しかし、当時の広東省衛生部門はワクチンに問題はないと伝え、最終的に責任は追及しませんでした。
河南省の弁護士 姫来松さん
「主な問題はやはり体制にあります。監督を受けない体制や権力は必ずやりたい放題になり、人民の生命や健康を顧みません。その体制や利益を守ることさえできれば、他の事は見過ごすのです」
問題のワクチンの被害者家族の姫さんは、スケープゴートを見つけて、問題の本質を隠そうとする衛生部門を非難します。また、問題のワクチンの原因と販売済み製品への対策を公表しないのなら、この種の事件はまた発生し、人々の生命の安全が危険にさらされると述べました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/12/25/atext1030433.html(中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/村上 映像編集/工)